[Reference] 航空ショー、飛行機煙の概論


http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1374883943
Q:
航空祭の時は戦闘機は白煙をあげて飛んでいます。ON,OFF出来るみたいですがE/gの仕組みはどうなってるのでしょうか!?
また、白煙たいて飛ぶ本来の意味とは何でしょうか!?

A:
トーチングと言います。

航空際用に特別に作られた仕掛けではなく、戦闘機が離着陸や戦闘開始時の推力を一時的に上げる為に作られたアフターバーナを利用しています。
ジェットエンジンは主として、タービンに燃料と大量の空気を送り込み、その膨張熱でタービンを回転させ、更なる空気の取り込みを行い、その噴出流で推力を得るものです。噴出流にさらに燃料を投入すると、そこに更なる推力を得ることができ、ジェットエンジンが本来持つ推進力を一時的に大幅に拡大させることができます。これをアフターバーナと呼びます。
一般の旅客機などには、戦闘用に推力を上げる必要はありませんので、この機能はありません。

このアフターバーナに、燃料にスモークオイルを加えると、推力を得るのと同時に、噴出口から白煙(あるいは色づいた煙)をだすことができます。これをトーチングと言い、航空ショーの際に、白煙を出す演出として使います。
垂直上昇など曲芸の際は、アフターバーナを炊かないと、推力を得られません。

実際の戦闘機にはスモークオイルはなく、純粋な燃料のみが搭載されていますので、アフタバーナを使用しても白煙が出ることはありません。本来戦闘機等の兵器は敵に見つからないことが重要ですので、白煙を出すような機能はないのです。
しかし、航空ショー等の際は、めだってなんぼの世界ですから、戦闘機についている機能を利用している(要は燃料にスモークオイルをタンクに加えるだけ)ということですね。

また、先の回答にあるのは飛行機雲のことです。一定の高度と湿度では、ジェット噴射に含まれる水分や、翼の低圧部分にある水蒸気が飽和して液化することがありますが、on/off機能があるものではなく、航空ショーで見る物とは異なります。




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